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IRATAテクニシャンは海外へのキップになる!?

ロープ作業に資格制度のない日本で「IRATA」の教育・資格制度を取り入れて「技術と安全の標準化」を目指している活動の一環として、6月13日〜7月3日までの三週間にわたりオーストラリアへ「IRATA」認定工事の御手伝いと「IRATA L3テクニシャントレーニング(アイラタレベル3技術者講習)」にアシスタントトレーナーとして参加してきました。

「IRATA」認定工事はわが社の提携先である「HIGH Q」の現場で高さ約30mのウォータータワー(高架水槽)全面改修工事です。改修工事の現場は「HIGH Q」のあるブリスベンから1,300km離れた内陸のアウトバック(未開拓地)の真ん中にある面積わずか2km²のとても小さな町「ウィントン」です。

その小さな町の全人口1,000人に水を供給している町のほぼ中央に聳え立つ高架水槽が現場です。年間を通してわずかな雨しか降らない地域ですので大きな川などはなく、水はとても深いところから汲み上げている高温の地下水だそうです。その高温の地下水をわざわざ冷まして水道水にしていることを聞いて、日本人なら温泉として露天風呂で一風呂という考えが浮かび、もったいない気がしました。しかし、オーストラリアの内陸に位置して真冬でも平均最高気温が20℃を超える地域なので、温泉なんて概念はないのでしょう。温泉というより前に、オーストラリアも諸外国と一緒でバスタブに浸かる習慣はほとんどないそうですけど。

話が逸れましたが、工事内容は老朽化した屋上手摺と梯子の付け替えと外壁の再塗装です。

作業者全員が「IRATAテクニシャン」で構成されていて、仮設足場や高所作業車などは一切使用せずに作業を行いました。作業者の作業箇所へのアクセスはもちろんのこと、手摺や梯子などの資機材の引き揚げなどもロープウィンチなどを使用して全ての作業を「ロープ」で行いました。

確かにアウトバックに仮設足場やクレーン車等の重機材を運んで工事を行うより、「ロープアクセス」の方が機材も軽量で少なく済み効率的な工事を行えます。さらに経済的でもあり、まさに「ロープアクセス」の利点と効果がみえる工事でした。

諸外国では、このような「ロープアクセス」での工事が、技術・安全面で認められていて数多く行われています。しかし、日本国内では技術に精通している一部の企業で行われていますが、諸外国に比べたらとても少ないのが現状です。

今後も日本国内で「ロープアクセス技術と安全の標準化」を進めるために、「IRATA技術者認定講習」を定期的に開催していきます。さらに、オーストラリアを中心に海外へ出かけていく機会もできるだけ多く作っていきたいと思います。

高さ約30mのウォータータワー(高架水槽)
全面改修工事
全面改修工事
全面改修工事
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